ドコサペンタエン酸
「DPA」が注目されるきっかけとなったのは、アラスカやグリーンランドなどの地方に住むエスキモーたちの食生活と健康状態でした。
年間を通してほとんどが氷雪に覆われるこの地域では、穀物や果物の栽培はできないため、 エスキモーたちは当然それらをほとんど食べることはなく、その土地で獲れるアザラシやクジラなどの肉を主食としています。
こんなふうに野菜を取らず、毎日お肉ばかりを食べていると、健康に支障が出そうなものですが、エスキモーたちの健康状態はきわめて良好・・・。
それはなぜ?
そんな疑問から注目されるようになったのが「DPA」なのです。
DPAは、アザラシなどの海獣類の脂肪に含まれる成分で、血液をサラサラにして、コレステロールのバランスを整えたり、動脈硬化などの病気を予防する効果があることがわかっています。
同じ「脂肪分」であっても、牛肉や豚肉に含まれるものとは違い、健康効果の高い脂肪なのです。
その働きは、青魚に含まれるサラサラ成分でよく知られるEPAの10倍とも言われており、DPAのサラサラパワーは、今、注目を浴びているのです。